FC2ブログ

Article

        

あの時

2018/ 09/ 22
                 

母の友人から聞いた話です。

臨月に入った、ある奥さんが電車に乗った時の出来事。
上品な紳士に席を譲られ、お礼を言って座りました。
その紳士が下車する一瞬、紳士の着るスーツの襟に付いた
見覚えのある社章に気付きました。
「主人と同じ会社だ」

帰宅したご主人に事の顛末を話しました。
奥さんから聞いた背格好から推定し調べた結果、
顔見知りの、別の課の課長さんである事が判りました。
課長さんは「ああ、君の奥さんだったのか。こんな事もあるんだねぇ」と言い、
この偶然について驚いていたそうです。


3ヶ月後。
課長さんの自宅に、奥さんの名前で一通のハガキが届きました。
赤ちゃんの写真が印刷され、その横にはこう書き添えられていました。
「その節は、ありがとうございました。この子は、あの時の子供です」

その日、課長さんの家は、大変な修羅場と化したそうです。


腕の骨折で済んだけど、当然本番は出場できず。コンクールじゃなかったことが不幸中の幸い。

それ以来その会場で何かがあったなんていう話も聞かないし、友人も普通に生活してる。
あれが幽霊の仕業かどうかは知らないが、当時はかなりゾーッとしたね。



関連記事
                         
                                  

コメント