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芋虫

2018/ 09/ 05
                 



それは去年のことでした。田舎一人暮らし、アパート住まいでの出来事。
6月のある朝、部屋のドアを開けたら、足元に半透明な芋虫が死んでいました。

ギャと思いつつ、ちりとりと箒で外の草むらへ。それは序章でした。
毎朝、毎朝、ドアを開けるたびに死んでいる芋虫の数が増えてきました。
1ぴき、3匹、5匹、7匹、11匹から後は数えていません。もう、出入りはビクビク者で。
芋虫を踏まないように箒で道を掃きながら、背中を丸めて駐車場へ急ぐ途中…。

ポタリ、ギャ~!
とって、とってだれかとってぇ!

御想像の通り首筋に芋虫が落下してきたのです。死ぬかと思った。
自分の悲鳴に近所のおばちゃんが助けに走ってきてくれたら、
そのサンダルが具茶、と芋虫をすりつぶしてあーっと滑って、散乱する芋虫の死骸の上に思いっきり転んで。

自分とおばちゃんのこの世の物ならぬ阿鼻叫喚に、
これまた近所の通学中の学生が駐在さんを走って連れてきてくれて。
なんだか物凄い騒ぎになって申し訳なかった。

その駐在さんがいい人で、散乱する芋虫の死骸を目にして、「原因を取り除きましょう」と、
自分の部屋のドアの前に脚立をかけて、屋根の木を少し剥がしてくれた。
内側の屋根板って、けっこう薄いのね。
べりべりっと剥がしてくれたら、そこにびっしり、芋虫の団地?!

まだ動いてるのや小さいのや大きいのがもぞもぞざわざわ。
「こりゃあ、スズメバチの仔だな」と駐在さんはそのあたりのをごっそり持ちかえってくれました。
不思議と親のスズメバチはいなかった。

屋根の小さな穴から、幼虫が這い出てきてたんじゃないか、とは駐在さんの話。
どこから芋虫がやってくるのか?と。当時はノイローゼになりそうでした。



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